Category Archives: 電子工作

enchantMOONを分解してみた


かなり斜め上のコメントが多数見うけられたため、最初に書いておきます。
本稿はenchantMOONの裏蓋を開けてまで不当に貶めるためのものではありません。基本的に、僕はガジェットバラして中身見てみるのが好きだからバラしてます。
ただ、私としては、今までの流れを見ている限り、この会社にハードウェアベンチャーだとかコンピューターメーカーとは名乗って欲しくない品質のものだという感想を持っています。
既存のコンポーネントしか使っていないなんて点を指摘するつもりはありません。配線の美しさとかそういうことを言っているのでもありません。
ちゃんとした組み立てには製品の長期的な品質を担保するための意味があるのです。長期的な品質は、客のためでもあり、ひいてはメーカーがサポートや修理で損をしないようにするためのものです。
今動くものを売ってるんだからそれで十分とか寝ぼけたことを言う人とは根本的に考え方が違うみたいですね。

巷で話題のenchantMOONですが、ソフトウェアの完成度はさておき、ハードウェアベンチャーとやらが作ったタブレットの中身はどんなもんだろうと気になって仕方ありませんでした。

特に私が気になっていたのは、その仕事の素人っぷり生産開始ギリギリになって発覚したというWi-Fiモジュールが技適の認証を通っていないというあたりの話です。
これについては、tweetしているうちにPlanexのUSBドングルを使ったらしいということが分かりました。記事を書いて下さった方もいらっしゃいます。

まぁ、こんな小っちゃいドングルを本体に内蔵していればWi-Fiの通信に差し障りがあるのも当然なのですが、USBの線を外まで引っ張り出してWi-Fi感度を改善しようとした方も現れました。で、ここで分解写真を目にして、アセンブリのひどさが気になった次第です。

ということで、enchantMOONを既に手にしていた友人から分解してもいいよということで本体を借りてくることができましたので分解してみました。

RIMG0028
マジックでぐりぐりして不透明の黄色いマスキングテープが貼ってある部分は、私がシリアル番号の類が写真に写らないようにするために貼ったものです。

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Windows 8 Release Previewに署名されていないドライバを導入する方法


ちょっとした用事でWindows 8のRelease Previewが使えないかと思い、手元のマシンにインストールしていたところ、


こんなmentionをいただきました。
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MacPortsでavrdude-5.11.1を放り込めるようにして、Tiny10を焼いてみた


最近、秋月電子通商さんで、超小型、低消費電力のAVRマイコンのATtiny10の取り扱いが始まりました。

その小ささといったら、こんな感じです。隣にサイズ比較用にフリスクを1粒置いてみました。ちっちゃくて面白いので、使うかどうかはさておき、色々と興味を持っていじってみました。

そんなATtinyですが、6pinですので、従来のAVRのISP(In-System Programming)とは異なる方法(プロトコル)、TPIで焼く必要があります。
こういった事も、Atmel社の純正のISPプログラマを持っていて、Windowsを使うとサクっと書けちゃうのですが、せっかくだからMacでやってみたいものです。
そんなワケで、avrdudeとFTDI bitbangと呼ばれる方法でTiny10に書き込みができるようにしてみました。

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SD2011年7月号 ガイガーカウンタ製作サポート記事



Software Design 2011年 07月号の「秋葉原発! はんだづけカフェなう」連載記事において、「Arduinoでガイガーカウンタを作る」という記事(今回は大盛り6ページです)を執筆させていただきました。

キットの予定とか進捗

キットの回路は出来上がっているのですが、試作をしている中で仮組と基板に組んだものの間にいくつか相違点を見つけてしまいました。
よって、基板の生産を依頼する前に問題を潰していっています。

なお、キットに使う予定のガイガー管は50本ほど確保しておりますので、初回のキット発売数はそのくらいになると思います。
6月末には基板も生産されてスイッチサイエンスさんに委託したいと考えております。
(6月17日)
記事で紹介し、また、キットで使う予定だったインバーターが品切れした模様です。入手や代替手段を検討しておりますので、しばらくお待ち下さい。(6月18日)
あまり数は多くないのですが、インバーターを確保できそうです。リスケジュールしておりますので、キットが用意できる日程を改めて報告させていただきます。(6月22日)
インバーター確保できました。基板を起こす前の最終的なデバッグを行っております。8月頭にはなんとかしたいです。(7月15日)

今更で恐縮ですが、キットの作成は棚上げしてしまっています。
理由は2つあります。
1. 僕よりも詳しい方がいくつかキットをリリースしていらっしゃるので、僕が出す意義が薄い
2. このエントリにもあるとおり、高電圧を扱うのでキットを売るほどの安全確保ができる自信がない
というものです。待って下さっていた方には大変申し訳ありません。(2012/6/4)

このエントリでは、記事に書ききれなかった情報や、ご質問への回答といったサポート情報の掲載、また、プリント基板に起こしてキット化に向けて作業をしておりますので追加情報を記載させていただきます。

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SparkfunのUSBホストシールドでADKしてみた。


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5月10日、Google I/OでAndroid Open Accessory Development Kitが発表されましたね。
電子工作クラスタの皆は、自作の機器をスマートフォンに接続するソリューションを 手に入れて、しかもデモがArduinoベースで組まれているので、もうワクワクです。

日本の株式会社アールティというところが、 GoogleがUSBセッションで配布したボードと同等の物を31,500円で販売しているのですが、ちょっとずいぶんお高いので、買おうという気にはなれませんでした。

しかし、ADKの回路図を見ていると、MAX3421Eという、Sparkfun社のUSB Host Shieldでも使っているチップが載っています。
これは手持ちのArduinoと SparkfunのUSB Host ShieldでもADKで遊べるんじゃないかと思って試してみました。

色々試行錯誤しましたが、結果、簡単に実現する方法が判明しました。

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