かなり斜め上のコメントが多数見うけられたため、最初に書いておきます。
本稿はenchantMOONの裏蓋を開けてまで不当に貶めるためのものではありません。基本的に、僕はガジェットバラして中身見てみるのが好きだからバラしてます。
ただ、私としては、今までの流れを見ている限り、この会社にハードウェアベンチャーだとかコンピューターメーカーとは名乗って欲しくない品質のものだという感想を持っています。
既存のコンポーネントしか使っていないなんて点を指摘するつもりはありません。配線の美しさとかそういうことを言っているのでもありません。
ちゃんとした組み立てには製品の長期的な品質を担保するための意味があるのです。長期的な品質は、客のためでもあり、ひいてはメーカーがサポートや修理で損をしないようにするためのものです。
今動くものを売ってるんだからそれで十分とか寝ぼけたことを言う人とは根本的に考え方が違うみたいですね。
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巷で話題のenchantMOONですが、ソフトウェアの完成度はさておき、ハードウェアベンチャーとやらが作ったタブレットの中身はどんなもんだろうと気になって仕方ありませんでした。
特に私が気になっていたのは、その仕事の素人っぷり生産開始ギリギリになって発覚したというWi-Fiモジュールが技適の認証を通っていないというあたりの話です。
これについては、tweetしているうちにPlanexのUSBドングルを使ったらしいということが分かりました。記事を書いて下さった方もいらっしゃいます。
まぁ、こんな小っちゃいドングルを本体に内蔵していればWi-Fiの通信に差し障りがあるのも当然なのですが、USBの線を外まで引っ張り出してWi-Fi感度を改善しようとした方も現れました。で、ここで分解写真を目にして、アセンブリのひどさが気になった次第です。
ということで、enchantMOONを既に手にしていた友人から分解してもいいよということで本体を借りてくることができましたので分解してみました。
マジックでぐりぐりして不透明の黄色いマスキングテープが貼ってある部分は、私がシリアル番号の類が写真に写らないようにするために貼ったものです。