Kindleで英和辞典を使う


Kindleには”The New Oxford American Dictionary”が標準でインストールされているので、洋書を読むときに単語にカーソルを動かすと英英辞典の検索結果が出ます。が、我々日本人としては、英和辞典(辞書)を搭載させたいのではないでしょうか。

そう思い、英辞郎のテキストデータを加工して.mobiにしたりはしていたのですが、とても便利なものが発売されました。東村ジャパンさんの「英辞郎 for モビポケット Ver.118」(1,890円)です。2010年2月末までの期間限定ながら、スーパーライト版(英辞郎+略語郎のみ)がDRM無しで付いてきます。

従来の英辞郎 for モビポケットは、DRMが付いていたため、東村ジャパンさんの会員向けサイトからダウンロードする前にデバイスのPIDを登録して、DRMの設定をしてからダウンロードする必要がありました。しかし、今回は試験的な試みなのでしょうか、DRM無しバージョンも提供されています。これで、KindleだけでなくBlackBerryなどの端末でも利用することが可能になっているのです。

このDRM無し版を開発されるにあたって、東村ジャパンの担当者様から何点かご質問(というか確認)をいただいたので、発売されて嬉しい気分です。従来DRM付きのコンテンツを販売していらっしゃった方が、DRM無しの販売にチャレンジするというのは、色々悩むところもあったと思います。DRM無しというメリットを、利便性という正しい方向でユーザが活用する流れになって欲しいですねぇ。

ちなみに、Kindleで「英辞郎 for モビポケット Ver.118」を辞書として利用するのは非常に簡単です。まず、KindleをPC/Macに繋いで、documentsフォルダにダウンロードした”Eijiro118SL-ND.mobi”をコピーしてやります。Kindleを取り外し、Home画面でMenuボタンを押して、[Settings]を選択します。すると、”Settings & Device Information”の画面になりますので、そこで再度Menuボタンを押します。そこで表示されるメニューから[Change Primary Dictionary]を選択すれば、辞書として使えるファイルの一覧が出ます。ここで、”Eijiro118SL-ND”を選択してやれば辞書として使えます。

あ、辞書は日本語フォントが無いと表示できませんので、拙作のフォントはっくを入れるのをお忘れ無く。

2010/02/01追記
Kindle DX (Global Wireless)で1月にフォントはっくを導入した方は、こちらから更新をしないと、辞書のポップアップの日本語が表示できません。