安価にIP電話網を構築した。


残念ながら、この記事で紹介しているAT-620Rの販売は終了してしまいました。

名古屋の知人に頼まれて、知人のスモールオフィスに内線電話網というか、IP電話機を設置してきたのでメモを残しておく。
要件は以下の通り。

  • IP電話的な050番号じゃなくて052(名古屋の固定電話の市外局番)番号がいい。
  • 拠点に電話番号が5つ、通話用3番号、FAX用に2番号欲しい。
  • 少し離れた拠点と内線で通話がしたい。

5個もの番号を使えるIP電話サービス、ということで、ほぼ自動的にNTT西日本の「フレッツ光ネクスト」と「ひかり電話」になりました。

ネットワークはこんな感じになります。

実は、IP電話機の機種選定にはあまり困りませんでした。アクセンスの大阪オフィスで取り扱いの始まったAT-620Rが、ひかり電話との接続実績があったため。恐らくこれで大丈夫だろうと思ってのことです。また、この電話機、Amazonで買える上に一台8,900円というお値打ち価格でした。
ちなみに、私の会社はCiscoのUnified Communicationを導入しているのですが、今回の20倍くらいのコストがかかりました…

アマゾンのサーバでエラーが起こっているかもしれません。
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ちなみに複数台購入すると、少しお得になります。

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この電話機には、Dial-peerという機能があります。呼出番号とIPアドレスのセットを登録することで、SIPサーバ(Asteriskなどの呼制御サーバ)を介することなくIP電話機のみで内線電話網を構築することが可能です。この場合、電話機に接続先の電話機の番号とIPアドレスのペアを登録することになります。

今回、私はひかり電話ルータを呼制御サーバとして使って、電話を使っていることになります。設定はとても簡単でした。まず、PR-400NEのWeb管理画面を開いて、内線番号(電話機, SIPクライアントのアカウント)や、着信する外線の番号を設定します。


次に、AT-620Rの設定です。最初、電話機を操作して、電話機毎にSIPサーバ、アカウント、パスワード、電話番号を登録しました。
後から気付いたのですが、Webでも登録が可能ですので、電話機のIPアドレスにブラウザからアクセスすることで同様の設定も行うことが可能です。

なお、AT-620Rの転送(xfer)機能やブラインド転送(bxfr)機能の検証はまだ行っていません。
また、この電話機はオリジナルのリングトーン(呼び出し音)を設定することも出来ます。詳細は、アクセンス大阪オフィスのblogエントリを参照してください。

問題はFAXの接続です。1台はNTTからレンタルされるPR-400NEというひかり電話ルータに電話線で接続すれば簡単にIP電話網に接続することができます。が、SIP対応のFAX機の心当たりが無くて少し困ってしまいました。こういうときはATA(Analogue Telephone Adapters)というのを使います。
幸いにして、さきほどのIP電話機と同一メーカのAG198というATAを見つけました。

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こちらは、まだAmazonで購入できるようになっていませんが、そのうち販売開始されるでしょう。
こちらもアクセンス大阪オフィスで販売されており、Amazonで購入することができます。
私の試した限り、EPSONのPX-603FというFAX機能付きのインクジェット複合機で問題なく、FAXの送受信ができました。
設定は次のとおりです。AG198には液晶やキーがありませんのでWebで設定するしかありません。

なお、今回はひかり電話ルータで実現可能なことだけでしたし、SIPサーバを用意しませんでした。Asteriskなどを使って高度なことをしたい方は、こちらを購入すると簡単に様々な実験を行うことができます。

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あとは、離れた拠点とVPNを使うなりして、内線網を構築するだけなのですが、それはまたの機会に。