今日まで私はiPhone 3GSもiPadも、FOMAプラスエリアに非対応だと思い込んでいました。
だって、Appleのページには、こう書いてありますよね。
850Mhzには対応しているとは書いてありますが、FOMAプラスエリアであるところの800MHzに対応とは書いてないです。
が、「対応してるらしいよ」って話を小耳に挟んで調べてみたところ、どうやら対応しているということが分かりました。
まず、iPhone 3GSの電話アプリのキーパッドで、”*3001#12345#*”をプッシュしたあと、発信ボタンを押して、FieldTest.appを起動してみます。すると、Field Testという隠しアプリが立ち上がり、”UMTS Cell Environment”の”UMTS RR Info”をタップしてやると、現在利用している周波数帯を調べられるみたいです。
私はiPhone 3GSをSoftBankの回線で使っているので、”Uplink Frequency”に”9887″と表示されました。この9887って周波数の数字じゃないなと思って、よくよく調べてみると、UARFCNというチャンネルを表す番号だということが分かりました。
番号表はWikipediaにあります。 http://en.wikipedia.org/wiki/UMTS_frequency_bands#UMTS-FDD
iPhoneは先述の通りSoftBankの回線なので、これでは実際に800MHzのFOMAプラスエリアに対応しているのかどうか分かりません。
ということで、iPadでも調べてみようと思ったのですが、iPadって、電話アプリないですよね…orz
しかし、なんかあるはずだと調べてみると、隠しアプリとして、”FileldTest.app”が /Applications にあるではありませんか。あとは、Info.plistあたりに隠し属性が書かれているのだろうと思い、見てみると、ありますあります。
CydiaにあるJailBreakアプリの、iFileを使うとplistが簡単に編集できるので、これでInfo.plistを開いて、下記の部分を削除してやりました。(もちろん、その前に”cp Info.plist Info.plist.bak”として、ファイルのコピーを取っておきました。)
<key>SBAppTags</key> <array> <string>hidden</string> </array>
そして、SpringBoardを立ち上げ直してやります。(私はSBSettingsで、Respringしました。再起動などでも良いはず。)
すると、FieldTestという白いアイコンが出現しているはずです。FieldTest.appは、iPhoneアプリのままみたいなので、例のちっちゃい窓の中に表示されるのですが、FullForceで、iPadサイズに書き換えをして起動してやると、こんな画面が出ます。最初は違う数字だったのですが、機内モードを何度かON/OFFして812が出るのを確認しました。
ここで出ている”Uplink Frequency”をさきほどの表で見てみると、850MHzと800MHzのところに載っています。そうです、どうやら850MHzのチャンネルには、800MHzのチャンネルが含まれているみたいなのです。
ということで、850MHz対応だったら、たぶん800MHzでも使えるよってことみたいですね。
実際にiPadでもFOMAプラスエリアの電波を掴んでいることを確認できました。私のiPhone 3GSはSIMロックフリー状態なので、docomoのSIMを刺せば、iPhone 3GSが対応しているか追試も可能ですが、恐らく問題無く対応しているでしょうし、面倒なので今回は追試をやめておきます。
(2010年5月30日追記) docomoでiPhone 3GSを使っている@uran235さんがテストしてみてくださいました。
やはり、iPhone3GSも800MHz帯対応みたいですね。
今までは、iPhone 3GSもiPadも、FOMAプラスエリア未対応なので、docomoのエリア全てが使えるわけではないと思っていましたが、実はそうではなかったみたいです。いや、調査の過程で色んな勉強ができて面白かったです。
[…] This post was mentioned on Twitter by やみびかり, TSUBOI Yoshihiro. TSUBOI Yoshihiro said: blog記事書きました。いやー、まさかiPhoneが800MHz対応だとは思いませんでした。 – iPhone 3GSも、iPadも、FOMAプラスエ […]
発見に、水をさすような指摘で恐縮ですが。
800MHz
reverse forward
JP http://haijin-telecom.hp.infoseek.co.jp/defragmentation.html
US 824-849 869-894
(cellular)
ですので、たしかに、一時的にチャネルを掴むかもしれませんが、それで、通信なり、会話できるのでしょうか?
そもそも、日本の800MHzは、再編というややこしいことをやっているさなかですので、今の周波数にあわせて、Appleが設計するとは、とっても思えないのですが。
ちなみに、日本と同じチャネル構造を持つ国は、この惑星上には、他に、存在しません。USも特殊ですが、カナダ、メキシコ、オーストラリアは、ほぼ同じです。
k75riderさん
FOMAプラスエリアしか無い場所に行って、通話や通信を行うというテストをしておりませんので、断言はできませんが、10中8〜9は通話・通信ができるだろうと踏んでいます。
本文でも簡単に書いていますが、決してAppleが日本の800MHz帯に対応してBaseBandのコードを書いてくれていると考えているのではなく、FOMAプラスエリアである800MHz帯(UMTS VI)はアメリカやオセアニアで使われている850MHz帯(UMTS V)の一部、という構造がゆえに電波が拾えちゃうのでしょう。
「電話」→「ダイアルパッド」→「*3001#12345#*」→「発信」
これでField Test Modeに入る。
iPhone の受信感度を数値表示のままにするには、Field Test Modeで
→パワーボタン(スリープ)長押し→電源オフのスライドバーが現れたらホームボタン長押しでアプリを抜ける。
iPhone の受信感度を数値表示からもとに戻す方法
/var/mobile/Library/Preferences/com.apple.springboard.plist
上のファイルに下記のプロパティーを追記または変更
<key>SBShowGSMRSSI</key>
<true/>
これで同じことができます(通常の状態に戻すには true を false にする)
Jailbreak してる人は iFile などで簡単に戻せますが…
未脱獄の人が戻そうとして脱獄するなら
かならず先にバックアップするのが得策です
使い込んでいるiPhone/iPod/iPad で脱獄しようとすると
たいがいリンゴループ(半文鎮)化します