アメリカで外国人が訓練を受けるには、9.11によって生まれたTSA(Transportation Security Administration、運輸保安庁)のFTSP(Flight Training Security Program)の許可を得る必要がある。FTSPは訓練を受けたい外国人の身元調査などを行うみたいで、承認を得るまでに1ヶ月超を要するという話を聞き、まず最初にFTSPの申請から行った。FTSPの手続きの流れは最近になって変わったみたいで、僕が行った2025年5月頃は以下のような流れだった。
以前までは先に訓練校を決めておかなければならなかったみたいなのだが、僕が手続きを行った時点では承認が下りてから訓練校を入力するようになっていた。正直つまらない内容だと思うが、近年にFAA PPLの訓練を開始した人のblogをあまり見かけないので誰かの参考になることもあるだろうと記しておく。
手続きの流れ
FTSPの手続きの流れは次の通り。
- FTSPのWebサイトでアカウントを登録。氏名、性別、生年月日、身体的特徴、身分証の画像のアップロード、過去を含めた住所、勤務先などを入力して申請。審査にはUSD 140を要するのでそれの支払い。
※ 豆知識。大抵の日本人のEye colorはBlackではなくBrownです。 - 指紋を採取せよとメールが来るので、指定のNATACSかIdentoGoに申し込み。
僕は日本で採取して貰えるNATA CSに申し込んだ。 - NATA CSに申し込んで費用USD 250を支払うと書類がPDFで送られてくるので、エージェントにアポを取り、PDFとメールをプリントアウトしたものとパスポートを持ってエージェントに指紋を採取して貰う。
後に指紋を受け取った旨がFTSPから知らされる。 - FTSPから承認が届く。(僕は承認されたが、何らかの問題があればその旨の返信があると思う。)
訓練校を選択して申請。 - 訓練校が承認。
僕の場合
実際に僕が手続きを行ってみたときの各ステップの日付は次の通りだった。
- 2025年4月30日
- 2025年5月3日
NATA CSの指紋採取エージェントは日本に3名居たが、連絡を取っていた訓練校の教官から勧められた調布の方にお願いをした。個別にメールなどで連絡をしてエージェントにアポを取る仕組みだった。 - 2025年5月7日 (指紋受け取りのメールは5月8日)
ステップ2が連休中のことだったのでエージェントから提示されたうち最も早い5月7日を選択してお願いした。スキャナはIdentification International, Inc.のdigID miniだった。うまく採取できなかったのだがハンドクリームを貸してくださって塗ったところ採れた。
僕は車で行ったのだが、エージェントの方が指紋採取して下さる場所には駐車スペースが用意されていないので、ちょっと離れた場所にある駐車場に車を駐めることになった。 - 2025年5月21日
- 2025年6月5日 (実際に訓練校に行ってから承認して貰えた。)
恐らくその時々のTSA担当部署の忙しさにも依るだろうが、僕の場合は3週間程度で承認が下りたということになる。
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