Kindleのシリアルコンソールを奪取


フォント導入はっくをしていて、Kindleが、”Repair Needed”と表示されて正常に起動できなくなってしまった方からご連絡をいただいた。なんとなく申し訳なく思うし、技術的に興味があるので追求してみることにした。

幸い、KindleをPCにUSB接続するとマスストレージとして認識はするらしいので、ファイルは書き込めそうなのだ。で、最初、問題を修正するスクリプトを作ろうと思ったけれども、スクリプトをKindleの起動時に実行させる手段がない。

ということで、Kindleにシリアルコンソールで乗っかる方法がないだろうかと思って調べた結果、見つかった。NASだけじゃなくて、Kindleもシリアルコンソール出てて本当に助かった。

ということで、ググりまくって集めた情報を基に、シリアルコンソールでbootlogというかブートメッセージまでは見ることに成功した。

まず、昨日書いたように、Kindleのプラスチックカバーを外す。
すると、シリアルコンソールのパターンがあるので、そこにTTLレベルのUSBシリアルコンバータを用意してやって、接続をするだけだった。

とか書くと、簡単そうだけれども、私のモノではないKindleを扱うのだから、まず半田付けができない。
なので、接続する際には、頑張って基板に端子を押しつけることになる。

また、Kindleは持ち運ぶ機器なので、NASと違ってシリアル端子をTTLレベルからICを取り付けてRS-232C端子に変換してやることもできない。このために、秋葉原に行ってUSB-TTLレベルシリアルコンバータを買いに行くことになってしまった。

とはいえ、苦労した甲斐があって、Kindle DXでもKindle 2でも、とりあえずブートメッセージを取得するところまではこぎつけた。

他にもやる人のために書いておくと、秋月のFT232RLの1番(TXD)をKindleのJ23の3番(RxD)、FX232RLの5番(RxD)をKindleの2番(TxD)、FT232RLの24番(GND)をKindleの4番(GND)と接続してやる。通信は、115200bpsで8bit, No parity、minicomをインストールした状態ではハードウェアフロー制御がOnになっていたので、切った。

これ以上は、大きな洗濯ばさみを用意して、指で押さえなくても端子を接触させられるようにしなければいけないので、明日の洗濯ばさみの購入までおあずけにすることにした。

とりあえず取得したブートメッセージはこれ