2026年7月末の話である。仕事でボストンに行く機会があったので、ついでに現地で飛んできた。
前回のホノルルと同じく、これはPPLを取得するために必要なことではなく、僕の自習である。なのでシリーズの番号からは外して番外編とした。
理由は三つある。ホノルルと同じく英語だけで飛ぶ経験を積んでおきたかったこと。前回9か月のブランクを空けて痛感したが、たまに飛んでおかないと忘れることが出てくること。そして島ではないところを飛んでみたかったこと。
飛んだのはKBVY、ボストンの北にあるBeverly Regional Airport。米国本土で飛ぶのは初めてである。これまではグアムとホノルル、いずれも太平洋の島だった。
もっとも、KBVYも海のすぐ近くだった。三つ目の理由は微妙な達成である。
Flight Schedule Pro
スクールを見つけてメールで連絡し、予約ができた。すると「A new reservation’s been booked」という通知がFlight Schedule Proというシステムから届いた。
噂には聞いていたが、遭遇したのは初めてである。機材が10機以上あってPart 141もやっているスクールともなると、こういうものを使うのだなと思った。
費用
| 日付 | Flight | Brief | Rental | Instr | Brief | Fuel | Total |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 2026/7/31 | 1.1 | 0.2 | $215.60 | $92.40 | $16.80 | $19.58 | $344.38 |
時間単価に直すと、機体レンタルが$196、教官料が$84、燃料サーチャージが$17.80。
これまでの3か所の時間単価を並べるとこうなる。
| 機体レンタル | 教官料 | 燃料付加 | 税 | |
|---|---|---|---|---|
| グアム(2026年6月) | $180 | $50 | $30 | なし |
| ホノルル(2025年9月) | $260 | $55 | $5.50 | GET 約4.7% |
| ボストン(2026年7月) | $196 | $84 | $17.80 | なし |
機体のレンタル料はホノルルの$260に対して$196、一方で教官料は3か所で最も高い。燃料サーチャージの水準もばらばらで、内訳の組み方が場所によって違うことがよく分かる。マサチューセッツ州は物品に売上税があるが、サービスには課されないので税は乗っていない。
気流が良い
飛んでみて一番驚いたのは、風がないことである。
グアムもホノルルも、島なので海からの風が常にある。特にホノルルは離陸直後がbumpyで、それが当たり前だと思っていた。ところがこの日のKBVYはまるで違った。揺れないし、流されない。めちゃくちゃ楽だった。
もっとも、教官によればこれだけ気流が良いのは珍しいそうである。たまたま条件に恵まれた日に当たっただけらしい。
Class Bravoには行けなかった
当初はボストンのClass Bravo空域に入ってみたいと思っていた。ホノルルでClass Bを経験したので、こちらも見てみたかったのである。
ところが教官から、今日も混んでいるのでClass Bravoではなくマニューバをやろう、と言われた。やはりClass Bravoである。
というわけで、この日はStall、Steep turns、Slow flightをやった。前月にグアムでやったのと同じ科目である。
Steep turnsが楽だった、が
驚いたのはSteep turnsで、単にバンクを入れるだけでメチャクチャ楽だった。
去年あれだけ苦労した科目である。「右旋回は2〜3回に1回しか高度を維持できない」と書いていたのが1年前だ。
ただ、後からトラックログを見ると、Steep turnsのあいだに3,080ftから3,318ftまで上がっていた。238ftの超過である。ACSの基準は±100ftなので、倍以上外している。楽だったのは上達したからではなく、パワーが多かっただけだろう。
去年は高度が落ちて苦労し、今回は上がっていた。失敗の方向が変わっただけということになる。
44.9時間
この日で通算44.9時間になった。
米国本土で飛んだのは初めてだったが、やることは同じである。空域も気流も違うが、機体の中でやっていることは変わらない。





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