グーグルのMVNOサービス、Project Fiを導入してみた。


半年以上ぶりのblog更新になってしまった。やっぱり雑誌とかの原稿と違って、書いてくれと催促してくれる人が居ないと進まない…

それはさておき、これまでこのblogにポストしてきたように、僕は海外に行ってはSIMカードを買うのを割と愉しんでいる。
しかし、毎度そんなに旅程にゆとりがあるわけでもないし、プリペイドのSIMカードが有効期限切れしないようにメンテするのも大変だ。さらには、日本に居るときに、それらのSIMを利用するにはローミングをしなければいけないわけで、逆にローミングのコストが気になる。
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そんな僕にとって、素晴らしいサービスが見つかった。それがProject Fiである。
Project Fiは、月$20で電話番号付きのSIMが持てて、データ通信が1GBあたり$10で使えるサービスです。さらに、このデータ通信のうち使わなかった通信量分は、1セント単位(0.01ドル単位)で、自分のProject Fiのアカウントに返金をしてくれ、次月以降に持ち越しできるのです。1GBあたり10ドル(1,000円±20%)って、あんま素晴らしい様には思えませんよね。でも、Project Fiの素晴らしい点は、そのデータ通信は、日本でも同じなのです。

つまり、アメリカで使っても、日本で使っても、ドイツで使っても、ザンビアで使っても、1GBあたり10ドルということですね。(ただ、ジンバブエなど、いくつかの国では、Wi-Fiでしか通信が提供されていなかったりします。)しかも、データ通信料は実際に使っただけ払えば良いわけで、日本に居る間は家のWi-Fiに接続して転がしておけば、ほぼ月$20だけで運用できそうです。何よりも素晴らしいのは、Project Fiのアメリカの番号に送られてきたSMSや電話を、日本に居ながらにしても受けられることです。割と、アメリカの番号にしかSMSを送ってくれないウェブサービスってありますものね。

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ただ、Project Fiの欠点は、対応電話機が限られているということだ。僕がProject Fiに登録をした2016年10月下旬の時点で対応電話機は、Pixel、Nexus 6P、Nexus 5Xの三機種のみ。これは、恐らくProject FiがセルラーネットワークとWi-Fiの切り換えをしたり、まぁ一般的なスマートホンと違うことをしているからなんだろうと思う。さておき、僕は最近のAndroid電話機を持っていないiPhoneユーザーなので、端末も買わなければならない。今買うならPixelだろうということで、Pixelを同時に買うことにした。

Project Fiには、Googleのアカウントで申込をするのだけれども、そこで必要になるのはアメリカのGoogleアカウントである。Googleがどういう基準でアカウントの国を判断しているのかは分からないけれども、ふだん使っているGoogleのアカウントはgmailなど様々なサービスを使っているため、要らんことをしてBANでもされようものなら大変なことになる。そんなわけで、出張でアメリカに滞在中に、Googleのアカウントを作って、Project Fiへの申し込みと、Fiで使用する電話機としてオプション的にPixelの購入を行った。(既に対応する電話機を持っていれば、新たに買う必要は無さそうである。)

アメリカに着き、ホテルにチェックインしたところで、さっそくGoogleアカウントの作成を開始。その後Project Fiへの登録にも進んでいくのだが、そこでアメリカの住所と携帯電話番号が要求された。携帯電話番号は、日本でもアカウントの安全性を高めるために、SMSを送るための番号を求められるアレである。アメリカの住所は、いつも住所を貸してもらっているアメリカの友人宅に、ケータイの番号は、いつも使っているAT&Tのプリペイド回線であるGoPhoneのものを登録。するとGoPhoneの番号にSMSが送られてくるので、その認証コードを入力して認証を完了である。また、SIMの送付先とPixel、あとPixelのカバーなどのアクセサリを購入し、これの送付先は滞在中のホテルにした。ちなみに支払いは、日本で作っていつも使っているAmExのカードである。

しかし、新しく作ったアカウントで、送付先がホテルであるせいか、注文を素直に受け付けて貰えないという問題が発生。「しばらく経ってから、もういちど注文してくれ」と表示がなされたので、間を置いてなんどか注文しなおしているうちに、注文が完了した。

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注文してから、カリフォルニアのサウスベイで滞在しているホテルに実際にモノが届くまで、土日を挟んで約6日間を要した。注文を入れたのが、10月21日(金)の16時ごろで、発送がなされたのが25日(火)のようだ。FedExのステータスは27日(木)に「配達済み」となっていたのだけれども、恐るべしアメリカのFedExは「配達済み」の翌日金曜になってホテルに届けてきた。ホテルの荷捌き係の話によると、いつも配達済みの翌日にホテルには届くらしい。

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そんなこんなで、やっとこさの到着である。このままアクティベーションも済ませてしまって、使う事にする。

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そうそう、Project FiのSIMカードは、緑色の細い針金のクリップで留められて届いた。なんでだろうと思ったが、これってSIMカードを交換するのに便利でしょ的な意図なのではないかと想像している。でも、もちろん、Pixelの箱の中にも、SIMカードを交換するための道具が入っていたのだけれども…

SIMを切り離して、せっかくなので緑のクリップでPixelのSIMトレイを引き出し、Pixelに差し込む。特に面倒なことも必要とせず、今回作ったアメリカ用GoogleアカウントでPixelの初期設定を終えると、さくっとProject Fiのアクティベーションも行われてネットワークに繋がった。

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そうそう、PixelのUSB端子はUSB Type-Cである。僕は出張などにはMacBookを持って行っているので、ケーブルやACアダプタが共通で済むのは大変ありがたい。また、しばらくAndroid電話機を使っていなかったので、Anrdoidといえば、なんだか泥臭くてカクカク動くもんだと思い込んで居た。しかし、Pixelを使ってみると、どうだ。なかなかヌルヌル動くイケてる電話機になっているではないか。これは大変に嬉しい誤算だった。

滞在中は、そのままAT&TのGoPhoneのSIMを挿したiPhone 7(au版)を使っていたのであまり触らなかったのだが、日本に帰ってきたところでPixelの電源を入れると、こうである。
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ちゃんと日本でも繋がるのを確認できたので、Bank of Americaに持っている銀行口座の連絡先電話番号を、Project Fiのものに変更してみた。結果、無事にSMSが届くことが確認できた。また、テザリングしてみたところ、WAN側のIPアドレスがT-Mobileに割り当てられたもので、なかなか面白い。

最後に。Pixelには技適マークが付いていませんでした。しかし、ローミングですし、FCCやIC、CEマークも付いているので、入国の日から90日以内は、適法に使う事ができます。四半期に一度は海外出張をしていますので、当面問題は無さそうです。

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