イタリアのSIMカード Vodafone IT編


ドイツに着いた翌日くらいに、一ヶ月くらい前にヨーロッパに行く旨を連絡しておいたイタリアの取引先企業の社長からメールの返事が来た。ヨーロッパ来るなら、うちに寄りなよ、と。「いや、一ヶ月前に連絡したときに言ってくれよ、このイタリアンめ!」とは思ったけれども、幸いにも飛行機のチケットもFIXではなかったことだし、Embedded Worldが終わったところでイタリアのミラノに来た。ミラノと言えば、ミラノ中央駅(Stazione Centrale di Milano)のホームのすぐ近くにVodafoneのお店があることが有名だったりする。
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こんなオシャレな箱が、駅の改札の内側にあるのだ。ミラノ・マルペンサ空港から列車でミラノ中央駅に着くと、スムーズに辿り着ける。が、しかし、僕は適当なイタリアの鉄道職員の指さす列車に乗って来たら、ミラノ中央駅ではなくCadornaという別の駅からミラノに着いたのだ。このイタリアンめ!

こういったわけで、僕は、ミラノ中央駅の外から列車のチケット無しにホーム側に入らなくてはならなかった。

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ちなみに、ミラノ中央駅の外からホームにたどり着くには、写真真ん中にある階段を上っていく。階段を上ると、ガラスと改札で外側とホーム側
が仕切られていて、そこには係員が立って改札の見張りをしている。ということで、「Vodafoneに行きたいけど、入場券は売っていないのか」と係員に話しかけて10秒くらいネゴってみたところ、係員が通してくれた。
※ たまたま親切な係員に話しかけたから、通して貰えただけかもしれないので、交渉に失敗しても知りません。

ということで、無事にVodafoneショップに辿り着けたので、「通話とデータが使えるSIMをくれ」と言ってみた。手慣れた様子でVodafone Holidayというパックが出てきた。Vodafone Holidayは1カ月のプランで、2GBまでのデータ通信(LTE使用可)、通話 300分、SMS 300通がセットになっている。このパックがSIMカード込みで€30。翌月からは€29で使い続けることができるらしい。この説明も、紙に手書きしたものが素早く出てきたので、ここに来る旅行者は皆これを買っていると思われる。ちなみに、購入時にはパスポートが必要だった。

Vodafone ITのイケているところは、Smart Passportというローミングプランがあるところだ。
詳細はVodafoneのSmart Passportというイタリア語のページを見て欲しいが、ヨーロッパの国で、1日€3というコストで無制限のデータ通信(500MBを超えると速度は32Kbpsに制限される)と、25分ずつの発着呼、SMS 50通をローミングで使えるという優れものである。
2016年6月に再びヨーロッパに行ったときに、制度が変わっていた。詳細はVodafoneのSmart Passportというイタリア語のページを見て欲しいが、ヨーロッパの国で、1日€3というコストで200MBまでのデータ通信と25分ずつの発着呼、SMS 60通が使えるという優れものである。200MBを超えたデータ通信は、毎日1GBまで、100MB毎に€2課金される。

そんなわけで、迷わずこれを購入して、改札を出て(改札を出るときは改札機はなく、出ていく人を係員は見張っていない)、近くのカフェに滑り込んだ。
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ドイツのVodafoneと同じように、カードから外すときに標準かmicroかnanoか、好きな大きさを選ぶことができる。LTEのバンド選択肢がたぶん最強であるiPhoneを愛用している私なので、すばやくnanoに折り取った。

店員さんの説明では、開通に1時間くらいかかるので、SIMを挿してデータ通信は切っておいてくれということだった。「Vodafone holiday is active」というSMSが届いたらデータ通信をONにしても良いとのことなので、その通りにした。実際には1時間もかからず、お金を払った15分くらい後にカフェでSIMを挿したら素早く以下のようなSMSが届いた。データ通信をするために、特にAPNの設定をする必要はなかった。
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Vodafone ITは、街中では大抵LTEで繋がる。ホテルの部屋や地下鉄などで3Gに落ちることがあるが、大抵はLTEで快適である。なお、Smart Passportを使うためなどでSIMにお金を足すには、Ricarica Onlineにアクセスすれば良さそうだ。イタリア語でしか表示されないので、Google翻訳に手軽にコピペして調べられるパソコンでしたほうが良いだろう。なお、このページでは日本で発行したクレジットカードで決済できないようなので、PayPalのアカウントを使う事になる。

SIMのプランを変えたりするには、My Vodafoneというアプリを使うのが良いみたいだが、AppleのAppStoreのイタリア版でしか配布していないようだ。これだけのためにイタリア用Apple IDを作るのはめんどくさいので、VodafoneのWebサイトの右上にあるREGISTRATIというボタンからユーザー登録をしてみた。登録のときにSMSで送られてくるパスコードが必要なので、イタリアに居るうちに済ませておいたほうが良いだろう。これも、Google翻訳にコピペしながら登録をしたので、パソコンでの作業をお薦めする。

とりあえず、こんな感じで。