桂林(Guilin)に行ってきた(2)


桂林(Guilin)に行ってきた(1)の続き。

ホテルに着いて、シャワーを浴び、ゴロゴロして鋭気を養った我々は、夜の陽朔(阳朔,Yángshuò)に出かけた。ホテルは前回紹介したように、街の外れというか、街の端の門のようなところを出て、数百メートル先にある田舎だ。なので街の中にはホテルのワゴンで送ってもらった。

夜の陽朔を侮ってはいけない。ものすごい人だかりで、まるで祭りの夜のようだ。このエネルギーは日本から失われてしまったもので、タイのバンコクくらいでしか見れないと思っていたが、どうやら中国の地方都市(観光地)でも見られるようだ。人の多さに驚いていたら、今は学校が休みのシーズンだから学生がたくさん桂林に来ていると教えて貰った。
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夕食のあと、街を散歩した。街の賑やかな部分を抜けると、こんな妙に小ぎれいな屋根付きの道があったので、そこを散策。歩いて川縁に行って、日本の田舎の若者は都会で働きたがるという話をし、中国の田舎の若者は教育を受けていないので都会では中々働けないという話を聞いたり、そんなことをしていた。中国の田舎の人は、農業をしたりして食っているわけだけれども、月収500〜1,000元といった実入りらしい。深圳などの都会に来て工場で働くと2,000元くらい。まだまだ中国は人件費が安い。でも、そんな深圳には立派なショッピングモールが沢山あって、ユニクロも出店していたりと、中国社会の格差の大きさを感じる。川縁には蚊が居たらしく刺されたが、ホテルに戻るまでの間に痒みが治まって、日本の蚊よりも優しいなぁと思った。
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散策を終え、ホテルのワゴン車に来て拾ってもらい、ホテルに戻って就寝。翌朝、また街中に戻って朝食を食べた。朝の陽朔はこんな感じだ。
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そして、再び漓江(丽江,Lìjiāng)で川下りをしに、川へ。といっても今日は遇龍河(遇龙河, 小漓江)です。昨日の樹脂パイプとは違い、今日は竹を10本ほど束ねた筏。本当に浮くのかと心配しましたが、大人二人と船頭さんが乗っても全く問題なさそうでした。動力も、昨日のエンジンとは異なり、棒で川底を押して進みます。
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妙にカラフルなパラソルが惜しいですが、辺りはとても静か。和みます。
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途中、数ヶ所、このようにセメントで作ったと思われる小さなダムがあって、ここを水しぶきを上げて下りるのがちょっと楽しい。でも、河の途中には、数ヶ所写真屋さんが居て、撮影した写真を売りつけてくるそうです。でも連れていってくれたのは桂林通なので、ちゃっかり船頭さんにチップを渡して、写真屋さんに寄らないように頼んでくれていました。お陰で静かな川下りが楽しめました。
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川下りした筏はどうやって戻るんだろうと思って聞いてみたところ、終着地でトラックに乗せて、また出発地点に戻るそうです。(1)のボートはエンジン付きだったので、自力で引き返していたのですけどね。

川下りを楽しんだあと、昼食を取って、カフェに。ホテルのオーナーさんが持っている、山中の隠れ家的なカフェでした。隠れ家的なバーとかそういう商業的な「隠れ家」ではなくて、私たちは昼寝をすることができて、他に客が来ないという本当に「隠れ家」でした。このカフェ、自分の家の近くに欲しいと思いました。
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カフェには生後2〜3ヶ月くらいの猫(♀)が居ました。ミニちゃんという名前だそうで、やっぱり子猫はすごく可愛いくてメロメロにされてしまいました。
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夜は、印象劉三姐を観に。
北京オリンピックの演出も手がけた映画監督、チャン・イーモウ(張芸謀)氏が演出を手がけたショーです。何が凄いかって、劇場ではなく、屋外で行われるショーなのです。舞台は漓江で、背景は桂林の山々なのです。さらに、出演者は600名ほどだとか。1時間ほどのショーなのですが、本当に美しかったし、凄かった。中国の凄さを感じました。
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帰り際、DVDが売っていたので迷わず購入したのですが…このYouTubeに上げられていたムービーのほうが良いので紹介しておきます。