中国の深圳には幾度となく足を運び、一時期は深圳に家を借りていた私だけれども、観光地には行った経験は皆無だった。中国といえば、万里の長城にも行ってみたいし、桂林、九塞構、秦始皇帝陵と兵馬俑、定軍山にも行ってみたいと思い続けていた。そんな話を深圳に住んでいる中国人のお友達としていたら、彼は桂林が好きで週末にふらっと行ったりするらしい。桂林に行こうと誘ってくれたので、桂林に行ってきた。
深圳から桂林に行くには、電車で15時間(寝台があるらしい)か、車で8時間、飛行機で45分というルートがある。後で他の人に聞いたところによると、深夜バスという手もあったらしい。当初、電車で行こうという話になっていたのだけれども、寝台が満席だったらしく、飛行機で桂林に行った。余談だが、中国の国内線は平気で数時間delayする。深夜バスで行くのが一番お手軽なんじゃないかと思う。
桂林市は中国の地方都市っぽい感じの街並みなのだけれども、街のはずれにはやはり桂林らしい山がある。あぁ、山水画っぽい山だと妙な期待感が湧いてくる。
ここからバスで国道321を1時間ほど南下し、途中下車。そこから別のバスに乗り換え、20〜30分揺られて楊堤郷(杨堤乡,Yangti)に向かった。着くとそこは船着き場。樹脂のパイプを8本ほど束ねて作った筏がたくさん並んでいる。この筏で90分ほどの川下りを350人民元で楽しめる。
ちなみに、数年前まで、100人民元だったらしいのだが、350人民元に値上がりしたらしい。そう聞いて「船頭ボッタクリやんけ」と思うのは早とちり。船頭の手取りは60元で、お上が290元を徴収しているそうな。なかなか切ない話です。
かなり観光地化が進んでいるので、周りにもたくさんボートがあるのが残念だけれども、それでも日本では見られないこの景色は感動的だ。
川下りの最後のあたり、友人が20人民元札の裏を見せて、この景色だと教えてくれた。慌ただしく撮ったので構図が決まっていないのはご愛敬。
筏は、興坪(兴坪,Xīngpíng)という町に到着する。古い中国の街並みの中に、ちょっとイイ感じのカフェを発見したので、そこで休息。
休息を取ったあと、興坪から、宿泊する陽朔(阳朔,Yángshuò)にバスで一時間ほど移動。バス乗りまくりだが、バスの中では疲れて寝ていたので、バス移動の記憶はほとんどありません。バスに乗っていた時間も、写真のタイムスタンプから割り出しています。陽朔は、桂林よりもさらに田舎になった地方都市。しかし、観光地なので街にはたくさんの人が居ました。
でも、泊まったホテルの周りはこんな感じ。夜は真っ暗です。泊まったDurian Spaceは、かなり快適なところでした。北京で働いていたオーナーさんが都会での生活に疲れ、陽朔に越してきて作ったホテルということでした。