Kindle 3にシリアルコンソールで乗るための治具?を作ってみた


もう日本語フォントが搭載されてしまったがために、root権限取ったりしてハックしなくてもよくなったかのように思えるKindle 3。でも、シリアルコンソールでアクセスして、中を覗きたいがために購入してしまいました。

そんなワケで、Kindle 3を使うよりも先に分解してみました。
Kindle 3の中身は、こんな感じになっています。

で、写真の右上のほうにあるコネクタ、今回のKindle 3からは、「LEDによる読書灯付きのケース」という純正オプションが存在するのですが、そのケースに給電するためのコネクタらしいです。
Twitterで仲良くさせていただいているKindleハッカーチームの調査の結果、Kindle 3のこのコネクタからシリアルが出ていることが判明しました。

 
寄ってみると、このコネクタです。コネクタはネジ止めされていたので外してみると、右の写真の様になっていました。

となると、このコネクタにケースの爪みたいなモノを差し込めば、Kindleを分解したりはんだづけしなくてもシリアルにアクセスできるんじゃないか、ということで治具みたいなものをつくってみました。

 
材料は、千石電商さんで買ってきたサンハヤトの1.27mmピッチの基板と、0.5mm厚のプラ板です。
先にプラ板を何度かコネクタに通して見て、軽く付いた跡を測ってみると、Kindle 3のコネクタは1.5mmらしいことが分かりました。で、1.5mmピッチのが無いものかと思ったのですが、1.27mmのが一番近かったので、これを選んだ次第です。

まず、サンハヤトの基板を4本分カッターで切り出しました。

 

で、0.5mm厚のプラ板を6mm幅に切り出します。僕は持ち手を作って、T字型にしました。で、実機に合わせてみて、基板を貼り付ける位置を確認したうえで、両面テープでプラ板と基板を貼り付けました。

ちなみに、右の写真の上から、TX, RX, GND, +1.7Vくらい、となっています。上から3本だけ取れればシリアルでアクセスできます。

 

あとは、手持ちのSparkfunのUSB-TTLシリアル(5V)変換ボードと接続してやるだけです。
これでシリアルコンソールにアクセスできちゃいました。